憩いのフライ・リゾート蓼科
残雪のフライリゾート・蓼科
前書き
フライリゾート・蓼科は、私にとって都会の喧騒を離れ、ひとときを過ごす唯一の憩いの場所である。標高1000mにあり、蓼科山の懐に囲まれた、四季折々の顔をもった場所にある。
千葉から約4時間の道程にあるが、この池でのんびりと、魚達と語らうのは、何とも言えない心地良さだ。好きな時にフライを投げ、好きな時に本を読み、好きな時にコーヒーを沸かし、好きな時に彼方此方を散策するのは、今の私にとってこの上ない贅沢である。
人里離れ、木々に囲まれ、車の音も無く、人の声も無く、風の音と、鳥達の鳴き声、虫の鳴き声、そして近くを流れる川の水音、時々魚たちのライズの水音、春から夏にかけては、道端に人知れず咲く色々の野草が、短い命をここぞとばかりに花開かせ、私に何かを語りかけてくる。何処までも青い空、次から次へと形を変える真っ白な雲、突然襲いかかる雷雨、
そして目の覚めるような秋の紅葉、魚たちも水温の低下と共に池底に移動し、冬を迎える。何も音のしない、真っ白な世界がそこにはある。
池は完全凍結して、その上に雪が積もり、何かの動物の足跡が転々と池を渡っている。
こんなフライ・リゾート蓼科が私は大好きである。此処に居る時が本当に「至福の時」と言う言葉を実感する。そもそも私がこの池を訪れたのは今から40年ほど前に遡る。
その当時は灌漑用の池であった。池には水草が一面に生え、水は淀み、独特な臭いを発散させていた。釣りをする等とはとても思えない池であった。
そんな池が、1997年8月有志の人達の手によって「日本一の魚を育てよう」と、言う志のもと、会員制のフライフィッシングのみの池として、その姿を変えた。その努力は並大抵のものでは無かった事だろう。約8000uの池に近くを流れる清流を引き込むのにも、色々と苦労をした事だろう。田植えの時期には池の水の水位は下がる。これも農作物の溜池としての役目に作られた池である以上仕方の無い事である。しかし今では心からフライフィッシングを愛する人達の手によって、素晴らしい池に変身した。そして魚たちも素晴らしい魚体を躍らせている。季節によって、この池で誕生した幼魚たちも時々姿を見せる。
これもこの池が素晴らしく行き届いた管理をされている証拠だろう。
そんなフライ・フィッシング蓼科を主にした、景色・野草の花々・魚たちを記憶に残したく拙い写真を彼方此方撮って纏めて見た。
2008−10
編集 Riichiro Oikawa
フライ・リゾート蓼科の四季折々
02−1全面凍結
07−1全面凍結
07−1全面凍結
08−2全面凍結(動物の足跡)
04−3残雪
05−3−31 残雪
07−5新緑の候 到来
07−6春 到来
03−7夏 間近
08−9秋 間近
08−9紅葉 間近
03−10紅葉
03−11冬 間近
06−12静寂
フライ・リゾート蓼科の魚たち
レインボー・トラウト(Rainbow・Trout)
06−4
03−7 03−7
* 北米、ロシアが起源の地と言われている。
* 日本には1877年に、北米から移植された。レインボー・トラウトの「海降型」は、
スティールヘッドとなる。
* 寿命は約6年
ブラウン・トラウト(Brown・Trout)
03−8
06−4 06−4
* 日本には戦前にイギリス人「H・ハンター氏」により、中禅寺湖に移入された。
* ヨーロッパで「鱒」と言えばブラウン・トラウトの事を言うのが一般的である。
* ブラウン・トラウトは一生の大部分を淡水で過ごすものと、海を回遊し産卵の時のみ産まれ故郷の淡水に戻ってくるものとがいる。
* 寿命は約6年
ドナルドソン
05−4
05−4
* アメリカ、ワシントン州立大学の教授「Dr ドナルドソン」が、1932年35年の歳月を要し レインボーやスチィールヘッドの親同士を掛け合わせ選択育種した、成長が非常に早いトラウトである。「海降型」として、ノルウェーでサーモン・トラウトとして改良された事が一般的には知られている。
ブルック・トラウト(学名 Salvelinus・Fontinalis)
06−4
* 原産地は北米東北部からカナダの東部大西洋側に分布する。
* 体の背部は緑褐色で淡緑系の虫食い模様があり、側線付近には鮮やかな青赤点が点在する。産卵期には腹部が鮮やかなオレンジ色のなる。
F1
06−4
* イワナ♀×ブルック・トラウト♂の交配により産まれた一世代目のものである。
* ジャガー・トラウトとも呼ばれている。
岩 魚(Whitespotted・Char)
08−9
カムループ・レインボー(学名 Salvelinus・Mykiss)
05−3
* カナダのカムループ地方に生育するレインボー・トラウトの一種で、黒点が多いのが特徴である。ミッキー(Mykiss)の呼称で親しまれている。
* 日本では「林養魚場」のみで、養殖されている。
ヨシノボリ(学名 Rhinogobius)
08−9
08−9
* ヨシノボリは淡水域や、汽水域に多く生息するハゼの1グループであり、ヨシノボリと言う呼び名は特定の種類を指さず、ハゼ亜目、ハゼ科、ヨシノボリに分類される魚の総称として用いられている。食性は殆ど肉食性で昆虫やミミズ、えび、魚の卵、稚魚等を捕食している。このヨシノボリは「カワヨシノボリ」と思われる。
フライ・リゾート蓼科 親睦会
2002年8月4日親睦会
バーベキュー
2004年8月8日親睦会
横谷峡花火大会
2004年10月20日 仮設池設置
池の直ぐ隣に仮設池を設置近くの川より水を引き込む
2004−11−3 池の大掃除 水抜き
水門を開け池の水を抜き、底を干す。魚たちは、仮設池に移す。
2004−11−28 状況
池 復活 2005−3−31 放流
* 放流魚 レインボー・ブラウン・ドナルドソン・カムループ
ブルックス・イワナ・ヤマメ
2005年7月24日親睦会
2006−4−22 放流
2006年12月10日親睦会
「柊」にて
2008年4月13日親睦会
2008−4−30 イワナ放流
2008年8月30日親睦会
「ちゃイブ」にて
2008年10月25日親睦会
「管理棟」にて
湯沢氏の地ビールにて乾杯
フライ・リゾート蓼科近辺のLocation
車山のニッコウキスゲ 蓼科湖の御来光
車山の夕日
蓼科湖の夏
蓼科湖の紅葉
2006−12初冠雪の蓼科山
2006−12初冠雪の八ヶ岳
07−5南アルプス
07−5北アルプス
06−10紅葉
07−5シバザクラ
滝の湯川
蓼の海
08−10横谷峡(乙女滝)
08−10横谷峡(霧の降滝) 08−10横谷峡(屏風岩の氷爆)
フライ・リゾート蓼科近辺の野草花
人知れず咲く花々
イタドリ(タデ科) ヨシバヒヨドリ(オミナエシ科)
オトコエシ(オミナエシ科) ウド(ウコギ科)
ツユクサ(ツユクサ科) ノコンギク(キク科)
アビオス(マメ科) ヒルガオ(ヒルガオ科)
フウロ草(フウロ草科) ナヨクサフジ(マメ科)
コンフリ(ムラサキ科) ハンゴン草(キク科)
マツムシ草(マツムシ草科) サラシナショウマ(キンポウゲ科)
ガマノホ(ガマ科) ミヤコワスレ(キク科)
ミヤマキンバイ(キンポウゲ科) ウツボ草(シソ科)
スイカズラ(スイカズラ科) ヒメジヨン(キク科)
オオバギボウシ(ユリ科) エリンジューム(シソ科)
タンポポ(キク科) ヌルデ(ウルシ科)
クサフジ(マメ科) ハルタデ(タデ科)
ミゾソバ(タデ科) シュウメイギク(キンポウゲ科)
アザミ(キク科) オカトラノオ(サクラソウ科)?
アカツメ草(マメ科) シロツメ草(マメ科)
ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科) ヤマアジサイ(ユキノシタ科)
ヤマホタルブクロ(キキョウ科) ネコジャラシ(イネ科)
オオマツヨイ草(アカバナ科) フジクロセンノウ(ナデシコ科)
オニユリ(ユリ科) オオアワダチソウ(キク科)
オオハンゴウソウ(キク科) ヤブデマリ(スイカズラ科)
キキョウ(キキョウ科) コオニユリ(ユリ科)
ユッカ(ユウゼツラン科) リアトリス・スピカータ(キク科)
ツリガネニンジン(キキョウ科) コスモス(コスモス科)
ススキ(イネ科) ナツツバキ(ツバキ科)
セイヨウノコギリソウ(キク科) ルドベキア(キク科)
オダマキ(キンポウゲ科)
ハギ(マメ科) キイチゴ(バラ科)
ニッコウキスゲ(ユリ科) ヤマトリカブト(キンポウゲ科)
ダイコンソウ(バラ科) ソバ(タデ科)
シシウド(セリ科) ハナトラノオ(シソ科)
タケニ草(ケシ科) オタカラコウ(キク科)
シラヤマギク(キク科)? キバナアキギリ(シソ科)
ミツバ(セリ科) ???
ノササゲ(マメ科) リンドウ(リンドウ科)
ミズヒキ(タデ科) ???
クジャクソウ(キク科) オミナエシ(オミナエシ科)
ウバユリ(ユリ科) アオテンナンショウ(サトイモ科)