Q1 低降伏点鋼とはなんですか?
添加元素を極力低減した純鉄に近いものであり、従来の軟鋼に比べ強度が低く、延性が極めて高い鋼材です。この低降伏点鋼を用いた制震装置を建物に組み込むことで、地震時の建物の揺れが抑えられ、柱や梁などの主要構造部の損傷を未然に防ぐ事が可能です。
Q2 取り付けた際の効果を教えてください。
地震時の建物の揺れを軽減し、繰り返しの地震から建物を守ります。実際に3階建ての実大建物にて、震度6強を2回、阪神淡路大震災の地震波を1回、計3回の大地震を想定した振動を加えました。
検証の結果、建物の揺れを40%に抑えました(60%低減)。
Q3 断熱材と併用できますか?
併用可能です。現場発泡系、吹込み系、繊維系の断熱材を推奨します。
オメガシステムを避けてできるだけ隙間なく充填してください。
※発泡系の断熱材で拘束してもその力は地震力と比べて微小であるため問題ありません。
※繊維系の断熱材の施工方法につきましては弊社スタッフまでお問い合わせください。
Q4 他の耐力壁と併用できますか?
オメガシステムの構成部品との干渉がない耐力壁との併用が可能です。壁倍率の上限(壁量計算では最大5倍/許容応力度計算では最大7倍相当)並びに、柱脚の引き抜き耐力に注意してください。
Q5 合板耐力壁と併用した場合、揺れなくなるので効果はなくなりますか?
揺れなくなることが一番だと考えます。それでも揺れてしまった場合に制震機能が働いて揺れを抑えます。実大実験でも一部合板耐力壁と併用して制震効果を検証済です。
Q6 オメガ金物はどのくらいもちますか?
金属ですのでいつかは疲労破壊を起こします。ただし実大実験で計3回の大地震を想定した振動を加えた結果、オメガ金物に損傷がないことを確認済みです。
Q7 オメガシステム設置数の目安はありますか?
一般的な2階建てにおいては、オメガシステム900タイプを1階床面積50㎡程度に対して、1階一方向に2壁以上の配置を推奨しています。更に2階(3階建ては2階3階)にも適宜配置することで、各階の変形量が抑えられます。
※延床面積~115㎡まではオメガシステム4セット(最低数)を目安としてください。
※上記以外の面積については「設置枚数表」を参照してください。
Q8 オメガシステム設置場所の検討について
オメガシステムの設置場所は工務店様にお願いしてお施主様側で検討してください。設置効果の検証は、弊社が推奨する「木造住宅 倒壊解析ソフト wallstat」で可能です。
※wallstatでの効果検証方法は、弊社スタッフにて導入研修を実施させていただきます。
Q9 オメガシステム施工時間は?
900タイプの場合 1セット20~30分、600タイプの場合 1セット30~40分となります。
Q10 メンテナンスの必要性はありますか?
メッキ加工されているため(高力ボルトは除く)メンテナンスフリーです。
耐用年数は約60年(59.1年)となります。
Q11 耐震制震壁オメガシステムを使うメリットを教えてください。
◆壁倍率の国土交通大臣認定を取得している(900タイプ3.5倍、600タイプ4.4倍)
◆33坪3階建て実大建物で制震効果検証実験をしている
◆「木造住宅 倒壊解析ソフト wallstat」と連携している
Q12 リフォームで使えますか?
使えます。国土交通大臣認定の壁倍率がある制震装置のため、リフォームには最適です。また狭小住宅などに最適な600タイプもラインナップしております。
900タイプは施工が片側からしかできない場所でも設置可能です。
Q13 2×4工法に使えますか?
使えません。木造軸組工法のみ設置可能となります。
Q14 発注から納品までの日数はどれくらいですか?
おおよそ、3営業日となります。
※ご発注数や納品場所によっては、更にお時間をたただく場合もあります。
Q15 どうすれば購入できますか?
👉 施主様の場合
建築をご相談されている工務店様にご相談ください。
👉 工務店様の場合
お手数ですが、下記番号にお問合せいただくか弊社HPにある問い合わせフォームにてご相談依頼をお願いします。
【連絡先 株式会社サトウ/開発営業グループ 042-576-0555】